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インタビュアー:本日は【悲劇のヒロインから人生のヒロインになるための5つのステップ】と題し、お二人にお話を伺います。利隆屋さんがメソッド化された【5つのステップ】をご説明いただきながら、利隆屋さんのメンターである鈴木さんのご意見をお伺いいたします。では、まず利隆屋さんから、メソッドの内容についてご説明いただけますでしょうか。

ゲスト:鈴木 実歩 (すずき みほ)さん

1983年生まれ、静岡県出身・東京都在住。10年間の”会社員生活”に終止符を打ち、2014年11月、クライアントゼロから「未来シフト・コーチング」という肩書きで起業。独自のインターネットマーケティング・SNS活用術をフルで駆使し、あっという間にソーシャルメディア起業界を代表する存在となる。
ホームページはこちら>> http://miraishift.com/

「悲劇のヒロインから人生のヒロインになるための5つのステップ」

利隆屋あやの:この【悲劇のヒロインから人生のヒロインになるための5つのステップ】は、1.現在地を自覚する 2.ミッションを決める 3.環境を整える 4.セルフコーチング(自分のことをよく知る) 5.メンターを見つける の5つのステップです。ひとつずつ、お話させていただければと思います。

まず、1つ目のステップは【現在地を自覚する】です。私は、ヒロイントレーニングという3ヶ月間の講座を開催していますが、その講座で最初にやっていることも【現在地を自覚する】ワークです。講座生には、私も含めて人生を変えていきたいと思っている方が多くいます。それは自分の理想のライフスタイルかもしれないですし、自分の叶えたい夢かもしれない。様々な理想がありますが、その前に自分が今どういう状況かというのを把握してないと、何を変えていけばいいのか分かりません。なので、自分の今の状況を自覚するところから始めていくようにしています。

インタビュアー:どのようなワークを用意されているのですか?

利隆屋あやの:自分を棚卸しする内容がメインです。自分史を作成したり、自己紹介やPRを書いてもらう中で、「実はこういうところに引っかかっている…」 など、深い部分をじっくり話しながら紐解いていき、どこをどう変えていきたいのかをお話していきます。

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「3枚目のワーニングレター」

利隆屋あやの:私自身がそうでしたが、目標を目指している時、ゴールまであと一歩の段階にいるって思いたいんですよね。本当はまだまだ先にあるゴールなのに、あとちょっと頑張ったらゴールに辿りつけるってずっと思い込んでいました。要は、現在地をちゃんと自覚していませんでした。CAの試験の時に、あと1回試験を受けたら受かって、来月CAになっているかもしれないみたいに思っていて。自分の人格も含めて、自分は出来ていると思っていました。でも実は違っていたんです。

なぜ気付いたかというと、会社員時代もずっと、CAになりたかったので、この職場は私がいる場所じゃないって思っていました。人間関係も良くなくて最終的にはミスが重なり、あってはいけないことなのですが契約書の数字間違えたりとかコピーライトで使ってはいけない写真を使ってしまったり。

当時外資系に勤めていたので、ワーニングレター(勤務態度警告書)というのがあり、それが3枚手元に届きました。あと1枚でクビだよっていう時に、初めて“私のやり方って間違っている”と気がつき、初めて現在地をちゃんと自覚できました。人間関係の作り方も自分の人格もこのままじゃいけないと気付いて、ゼロから作り直そうって思えるようになったんです。

実歩さんはどんなターニングポイントがありましたか?

鈴木実歩:今思い返すと“あの状況”っていうポイントがあって、私の場合は30歳の自分の誕生日の時でした。理想では30歳の誕生日って素敵な人が横にいて、新しい30代に向かって進んでいくような、記念すべき日にしたいっていうこだわりがありました。
でも現実は、誕生日の2ヶ月前に当時付き合っていた彼と駄目になってしまって、 自分の誕生日の時に一緒に過ごす相手もいない。お金もないし、会社の仕事もつまらない。その時に、私の人生こんなの理想じゃない!って、強烈に思ったんです。

利隆屋あやの :まさに、自覚したということですね。

鈴木実歩:そうね。私が“私が進むべき道”をちゃんと生きていたら、こんなことにならないだろうなって思った。なんかズレているんだろうなって。だってそうじゃない?その人の持っている素材を、その人らしくちゃんと生きていたらこんなふうにはズレてはいかない。なんか自分に気付かせる為な気がしない?その三枚目のワーニングレターも気付かせる為だったんだよ。

「もし今の人生が苦しいと感じているんだったら、それは間違った方向に進んでいるっていう事を自覚するチャンスかもしれない!」

鈴木実歩:無意識のうちに気付く機会を作っていた気がする。警告されているというか、間違っているよって言われているような。あなたの生き方は、あなたらしい生き方と違う方向にいっているよ!って、気付かせてくれるようなサインだった気がする。

長く付き合っているのに結婚しないのは彼氏のせいだとか、会社に行ってもつまんない仕事ばっかりなのは上司のせいだとか、言い訳していた。30歳の誕生日を大きなきっかけに、これは方向を変えないとまずいって強烈に思った。このままいっても歪みが大きくなっていくだけで、もっと苦しくなるって。ここで大きくハンドルを切らなきゃいけないってとても思った。

インタビュアー:それまで外に向いていた矢印を、初めて自分に向けたっていうイメージですよね。それまで彼氏とか会社とかのせいにしていたことを、自分が変わらなきゃいけないと思うようになったんですね。

鈴木実歩:そうだね、もう逃げざるを得ないって思った。外に原因を求めるのって、自分と向き合うのを逃げる為だったと思うの。でも、3枚目のワーニングレターとか、私の30歳の誕生日とか、そういった大きなきっかけに、もう向き合わざるを得なくなった。これまでのやり方と大きく変えないといけないっていう自覚をしたよね。このまま同じ考え方、同じ行動、同じ人に対する付き合い方、会社の中での態度、同じ事を繰り返していたらこの歪みって確実に大きくなるじゃない?

利隆屋あやの:そうですね。 自分の人生をちゃんと生きていたら歪みは生じないですね。

鈴木実歩:今は、自分の人生にフォーカスして生きているじゃない。もちろん大変な事もあるし乗り越えなきゃいけない事もあるけど、でもそれって、苦しくなっていく歪みではないじゃない?どれも解決できて、その先に力を付けた自分がいるような気がするでしょ。

利隆屋あやの:そうですね、毎日が本当に楽しい!!

鈴木実歩:ね。挑戦って感じだよね。でも、当時の困難に立ち向かう感じって、やればやる程首を絞めるような苦しさが無かった?

利隆屋あやの:ありました。先が全然見えない時期が。 このままなのかなという思いもありました。

インタビュアー:この記事を読んで下さる方は、まさにその状態にいる方もいらっしゃると思います。苦しくって何か変えたいけれど何を変えればいいかわからない。

鈴木実歩:そうね。この記事の読者さんが、もし今の人生が苦しいと感じているんだったら、それは間違った方向に進んでいるっていう事を自覚するチャンスかもしれない!

私達のように 決定的な大きいサインになる前に気付く事ができる方法っていくらでもあって、その為にステップ1の“現在地を自覚する”ことよね。自分の棚卸をしていくことや、向かい合うこと。大きな警告となって初めて自分と向かい合うのではなくて、その前から向かい合っていく癖ができたらいいと思う。

利隆屋あやの:今となってはワーニングレターが宝物ですね。おかげで方向転換できました。

鈴木実歩:そう思うと人って何回でも生まれ変われると気がするね。まずは現在地を自覚することから始めよう。